コサラダさんの妥協点
豆腐さんから無事?解放されたような気がするコサラダさん。
その心の余裕からか、最近いろんな人の肩をモンでいると評判。
私の肩も揉んでいただいた。
最近は彼から、他の人がいない場所で積極的にアプローチかけていただいている。
ありがたいことである。
とてもうれしい。
彼は若いので近場で突っ込める穴を探しているようだ。
大変気の毒だが、てっとり早くヤリタイからと行動を急ぐのはいかがなものだろう。
本当に気の毒だ。
こんな人間にまで手を出さないといけないレベルなのか。
申し訳ない。
ここで感謝と謝罪をしておこう。
彼氏をつくることに関しては、一度状況に流されて痛い目を見たので、次回は気を付けようと思う。
私は流されやすい。発砲スチロールのようだ。
コサラダさんにはいろいろ良くしていただいたので、幸せになってもらいたい。
私には無理だ。
子どもの恋愛観
人と深く関わることが苦手だ。
責任が増えるし、縛られるし、義務が多くなる。
不安になるし、自己嫌悪に陥るし、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
楽しくない。どんどん辛くなる。
相手に失望されることが嫌だ。相手と意見が合わないとき押し通してしまうのが嫌だ。
期待されたくないし、求められたくないし、好かれたくない。
えっちしたくないし、デートや食事や買い物よりも家で本読んでいたい。
一緒にいるときに何かを求めてこない人がいい。
私の愚痴を聞かれたくない。記念日を覚えたくない覚えていてほしくない。あまり内面に深く踏み込まれたくない踏み込みたくない。ときどきそばにいてほしい。
あたたかいぬいぐるみでいてほしい。たまに抱きしめてほしい。
チンコはいらない。
一緒に永眠できるような恋人がいい。
なによりもえっちしたくない。
恋人になるならいままでの関係をまるっきり同じに続行するか、全部捨てて再構成するくらいじゃないとすごく辛い。
精神的に辛い。
比喩ではなく吐く。
関係が変わることにものすごいストレスを感じる。やめてほしい。
そこの関係が変わることによって周囲との関係も変わるともう死ぬ。
私の精神が死ぬ。
男の友達がほしいのかもしれない。ホモの。
なぞのしたごころ
仕事が終わってバックに入ると、店長がツインさんに映画のチケットを渡していた。
その日がツインさんの誕生日だったらしく、店長の誕生日も近いので、今度ツインさんが店長に同じ日取りの映画チケットを渡すらしい。
店長は二人で攻殻機動隊の映画を観に行くと言って、上機嫌だった。
ツインさんと一緒の帰り道で、彼女は「冗談だと思ってた」とこぼした。
うちの店は1年前に店長が変わった。
前の店長がろくに仕事もせず、従業員にセクハラや嫌がらせをするクズだったらしい。
その店長に気に入られてセクハラされていたのがツインさんである。
ツインさんの先輩♀はクズ店長のことが好きだったらしく、クズ店長が着服した店のお金を立て替えるほどだった。ツインさんはそのことで先輩に失望したらしい。
ツインさんは体調に異常を来すほどセクハラに参っていたらしいが、周囲の女子は「なによあの子だけチヤホヤされて」みたいな雰囲気だったらしい。
当時の店はクズ店長とツインさんと先輩♀の三角関係でドロドロのグチャグチャになり、潰されたということだ。
という経緯を経て今の状況に至るに、ツインさんは店長と恋仲になるのを恐れているらしい。ということを話して、私にも一緒に映画に行こうと誘ってきた。
これは私一人が付いて行ってもなんとかなるようなものなのだろうか。
そう思ったので他にも何人か連れて行きましょうと言ったが、あまり親しくしている人がいないらしい。
クズ店長とのことがいろんな人に知られているらしく、ツインさんはあまり好かれていないのだと言っていた。
私はどうにも他人の心の機微について本当に鈍いので、わからない。
どうなのだろう。
いろいろ不足
お手拭きやレジ袋やアイスのスプーンなんかがよく無くなってしまう。
そういうサービス品の発注は全部店長がやっている。
まわりの人は、無くなっても店長に報告しないからそういうのが無くなって困る。
コサラダさんが豆腐さんを訴えて出るそうだ。店長が言っていた。
コサラダさんはかなり前から豆腐さんに搾取されていた。
誕生日プレゼントと称して高いものを買わされたり、お給料を管理されたり、飲み代を払わされたりしていた。
そのうちこの店を辞めることにしていたコサラダさんは、豆腐さんとの縁を切ろうとしたのだろう。
こないだカスタマーセンターに申し立てて、今度警察に行くそうだ。
豆腐さんからしたら寝耳に水の謀反だったのではないだろうか。
彼はあまり他人の心情を察するのが上手くない人種なんだと思う。
豆腐さんもコサラダさんも運が悪かったのだろう。
気の毒だ。
バイトの数が減って、豆腐さんは私みたいな使えない人間にも優しく接しなきゃいけなくなった。
単位を落としたことがきっかけでバイトを辞めるコサラダさんは豆腐さんとの関係も辞める。
豆腐さんの彼女のケーキさんには旦那さんがいるから、そろそろ彼らは崩壊する。と店長が言う。
豆腐さんは運が悪い。
新しくバイトの方が何人か入ってきた。
若葉さん(仮)という人は30歳くらいの人だがとても若く見える。仕事ができそうな人だ。美人でサッパリしている。
いろいろあって前職を辞めてうちに来た。まだよくは知らない。
ブリンさん(仮)という人は、敏腕アルバイター。ボロボロのうちの店を立て直しに来たたらしい。とても仕事のできるきれいなお姉さん。
性格がかなりキツイとの噂だが、まだよくは知らない。
丸大さん(仮)は、ブリンさんと一緒に来た敏腕さん。仕事がとても丁寧で、しっかり基礎から教えてくれる。
まだよくは知らない。
好きでやってること
ケーキさんがケーキおごってくれた喫茶店で、豆腐さんケーキさんコサラダさん私の4人でいろいろ話した。
ケーキさんが「豆腐はコサラダくんに依存してるよね」って話をした。
表面上はコサラダくんが豆腐さんに管理されてて依存しているように見えるけど、実際面倒見てるのはコサラダさんで、片方がいなくなったとき困るのは豆腐さん。
というようなことを言った。
豆腐さんも同意して「俺はみんなに支えられてるんだよ」って言ってた。
なんかそこに違和感を感じて「でも豆腐さん、胃に穴を開けちゃったんですよね」って言った。
豆腐さんは「え?」って感じだったし、私も自分で言いたいことを整理する前に言い出しちゃったから、上手く二の句が継げなかった。
そしたらケーキさんが「自分で自分を壊してるってことでしょ」とフォローしてくれた。そう言う事だったんだと思う。
そのときは豆腐さんが自分を労わらないと、周りが支えても結局健康を損ねることになるっていう結論になった。
でも家に帰っていろいろ考えると、私が違和感を感じたのはそこではないような気がした。
豆腐さんは自分を恵まれているとか、周りに感謝しているとか、身体を壊したのは大変だけど周りがいるから大丈夫、みたいに捉えてる。
周りの迷惑を考えていない傲慢さがあるんじゃないかと思った。
まだよく考えるのが上手くできないから、なんでその傲慢さがいけないのかはよくわからないけど、そのことを覚えておこうと思って日記にした。
ケーキさんのとのこと
豆腐さんの彼女はハナモチさんではなかった。
あの二人はよく意見が共通していたし、私がハナモチさんだけに話したことも豆腐さんが知ってたし、てっきりそうだと思ってた。
豆腐さんの彼女はケーキさん。パンケーキおごってくれたきれいな女性。
私はこないだ、その人が店長みたいなお店に研修に行った。
ぜんぜんお客さんも少なくて静かで、気のすむまで掃除ができて良い店だった。
うちと時給が一緒で驚いた。
教わったのは正しい掃除の仕方とか挨拶とか姿勢とか、あとは細かいところをいくつか。
ケーキさんは人を上手く褒めることのできる良い人で、豆腐さんの彼女やってるのがもったいないという気がする女性だった。
研修の時間が終わって、喫茶店で報告とかアドバイスとか仕事の話をするということになった。
なんとなく「これはおごってくれるやつだな」と思った。一応お金はあったのだが非常にありがたいと思った。大人になると奢らねばならない場面が増えて辛いと思う。
そこで豆腐さんの「いままで冷遇してごめんね改善するね」宣言があり、ケーキさんを彼女として紹介された。始終イチャイチャしていた。
恒例の恋愛最高トークがあり、そのとき一緒に研修に来ていたコサラダさんを非常に推された。申し訳ない気持ちでいっぱいである。
私はイチャイチャするのが面倒くさい。隣に座って一緒に別々の本読んでるとか、ゲームしてるとか、アニメ見てるとか、各々で行動したい。
手をつなぐのも腕を組むのもやぶさかではない。幸せな気分になる。でもイチャイチャはしたくない。
背中をくっつけて本読んでるとか、抱きしめるとかのイチャイチャはいいけど、食べさせあいとか、人前でもたれかかるとかは無い。
他人のそういうのを見てるのは可愛らしいけど、自分がやったら興ざめで気持ち悪い。お前なに勘違いしてんのって頭のどこかでツッコミが入る。
自分が公害になる。
というのは他人には関係なくて、そういう話題はなんとなく流した。
ケーキさんがおごってくれたケーキさんオススメのパンケーキは、厚くて熱い生地にバニラアイスがとろけておいしかった。
そのときは食欲が無くてあまり食べなかったが、おいしくいただけたし奢っていただけたし嬉しかった。
ケーキさんは男共の騒がしさや悪ノリなんかに呆れているというスタンスだったが、豆腐さんを甘やかすときは自然に甘やかしていて凄いと思った。
彼女はなにを思って豆腐さんと付き合っているのだろう。
なにか彼女の胸を打つような出来事があったのだろうか。
豆腐ケーキカップルと別れ、私はコサラダさんと二人で帰ることになった。
コサラダさんは恐らく豆腐さんに何かしら吹き込まれて炊きつけられていて、私を紅茶の店に誘ってくれた。
私はあいにくジュースしか飲まない味覚崩壊野郎なので、甘くない紅茶は専門外である。もしかしたらなにかしら考えてそのお店にしてくれたのかもしれない。申し訳ない。
クッキーという種類の紅茶の葉っぱがまんまクッキーの匂いだった。昔飲んだクッキーのお酒を思い出した。もしかしたら同じ種類の植物かなにかが入っているのかもしれない。
ティーバッグになっているミルクティー用の茶葉を買った。
帰りの車でアジカンのCD流してた。なにか話したような気もしたけど記憶に無い。
覚えておけるような人間になりたいなと思った。今。
お話をつくれない
私は小説を読むのが好きだし、ほんとは書くのも好きだ。
でも上手いことは書けない。物語とか起承転結とか内容とか意味とか、そういうのを書けない。
こうやって打ちながら考えてる。だんだん長い文章になって、それを小説ってことにしてる。
だからショートストーリーじゃなくて、長い独り言。
昔、起承転結がおおまかに決まった話を書こうとしたけど、ぜんぜん場面が展開しなくて駄目だった。
どうやったら次の場面に移るんだろう。
だって現実に切れ目なんてないし。